TVerで視聴した「#家族募集します」というドラマが面白いというか考えさせられた。
主人公はシングルファザーのアラサーの会社員。幼稚園の息子が1人いる。なのだけど、やはり、日本の会社で会社員をしながら1人で子供を育てるのは凄い大変なんだよね。
実際、物語中の主人公も仕事と子育ての両立に苦戦する。
それで、物語中で一応の、その解として提示されるのがシェアハウスなんだよね。いろんな家族が集まって、一つの家で住み家事分担をして助け合って生活するという感じ。
ここが興味深かったんだよね。
昔の日本、昭和の日本だと地域全体で子育てをしていたわけじゃん。お父さんは仕事に行って、お母さんは専業主婦の時代だけど、昭和が子供が5人くらいいたわけ。そうなると、1人で子育てすると大変なのだけど、3世帯家族だったからお爺さん、お婆さんも家にいたし、地域も助け合って子育てしていたわけだ。
翻って、令和の日本は核家族だから、家族だけで子育てするわけじゃん。お父さん、お母さん、子供、だけで家族を運営する。
このシステムが、ちょっと無理があるんだよね。これで共働きであったり、あるいはこのドラマのようにシングルの家庭だと、いろいろ詰んでくる。
それで自民党は昭和に回帰して、3世代家族に戻して生活すれば良いって言うけど、実際、深野じゃん。今の時代。
じゃあ、我々日本人に残された解はっていうと、このドラマのように他人同士が家族として生活する以外ないと思うんよね。
血が繋がってなければ家族じゃない、という思考を捨てないと令和は厳しいんじゃないのかな? って気がするんだよね。
そういう思考実験的な意味でこのドラマは凄く良いと思う。
物語っていうのは社会風刺っていうのも大事だからね。アホな恋愛ドラマばっか見ててもしゃーないもんね。
良いドラマです。
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