新潮社から出版されている新書「小説家になって億を稼ごう」という本を読んだ。その感想を書いていきたい。
|
まず著者は松岡圭祐さんという小説家の方で、「万能鑑定士Qの事件簿」等、を書いている人なんだよね。
|
その松岡さんが、自分の収入を書いていて、本の題名にあるように、だいたい億の年収が小説からあるという。それをもって、出版不況の現代でも小説家には夢があるよ、というような話が全体の3分の1くらい。
次に、また3分の1くらい使って、松岡さんの小説の書き方が解説してある。詳しくは本を読んでもらうとして、ざっと書いてしまうと、まず徹底的にプロット(あらすじ)を執筆する前に作り込むらしいんだよね。
どういうキャラクターが出て、どういう風に物語を展開させるか、をきちんと作り、最終的に、それを彼の場合はWindowsのWordを使って書き出す。
次に、その書いたプロットを見ながら実際に小説を書くと。
つまり、いきなり小説を書くと行き詰まるから、最初に徹底的にプロットを作るべきだ、と松岡さんは創作作法として主張するわけだ。
あと、松岡さんの北川景子愛が伝わってきた。キャラクターを作る時に北川景子さんを、想定するという。まあ、美人だからな。
ちょっと疑問だったのは昔、村上春樹さんの小説の書き方のエッセイを読んだことがあるのだけど、村上春樹さんはプロット(あらすじ)は作らず、いきなり執筆するんだって。
どっちが正しいんだろうね。大体、創作界はプロット作る派と、作らない派の2大勢力に別れてるんだろうか? 謎である。
そして最後に残り3分の1で、小説家が普段どういう生活を送っているか、という話が書いてある。基本的に1人で孤独にPCの前に座って黙々と仕事をしている、だから椅子だけは高いものを買う的な話が書いてある。
まあ、何にせよ、面白いので、読書好きは一読するのも良いかもしれない。■