The Catcher in the Rye

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電通の社員個人事業主化は本末転倒

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日経新聞のサイトで、電通が社員の一部(3%、40代以上)を個人事業主化するというニュースを読んだ。

 

電通、社員230人を個人事業主に 新規事業創出ねらう

 

電通は一部の正社員を業務委託契約に切り替え、「個人事業主」として働いてもらう制度を始める。まずは2021年1月から全体の3%に相当する約230人を切り替える。電通では副業を禁止しているが、新制度の適用を受けると兼業や起業が可能になる。他社での仕事を通じて得られたアイデアなどを新規事業の創出に生かしてもらう考えだ。

 

新制度の適用者は、営業や制作、間接部門など全職種の40代以上の社員約2800人を対象に募集した。適用者は早期退職したうえで、電通が11月に設立する新会社と業務委託契約を結ぶ。契約期間は10年間。電通時代の給与を基にした固定報酬のほか、実際の業務で発生した利益に応じてインセンティブも支払われる。

 

適用者は電通社内の複数部署の仕事をするほか、他社と業務委託契約を結ぶこともできる。ただ競合他社との業務は禁止する。電通は「新しい働き方を求める社員の声に応じて制度導入を決めた」と述べ、人件費縮小などリストラ策ではないとしている。健康機器大手のタニタ(東京・板橋)でも正社員の一部を個人事業主に切り替える制度を導入している。

 

www.nikkei.com

 

結局、この制度は40代以上限定にしていることから、リストラ策だと思うんだよね。日本の会社は、新卒一括採用、終身雇用、年功序列というシステムだから、若い人は給料が安いからコストパフォーマンスが良いけど、40超えると今度は給料が本人の能力以上に高くなってしまう、だから、そこを切りたいんだと思う。

 

だけど、根本的な問題は新卒一括採用とか、終身雇用、年功序列というシステムがうまくいかないということで、そこにメスを入れないと意味がないわけじゃんね。

 

つまり、外資系企業みたいに、中途採用で人を採用して、年功序列じゃなくて、その人の能力で給料を決める。どうしても合わない社員はリストラする。

 

こういうスタイルにしないと、電通だけじゃなく日本企業全体がうまくいかないと思うんだよね。能力主義じゃないから、トップが年齢の高い、使えない人材が多くなってしまってるし、若くて能力がある人が本来なら上に立たないとダメなわけじゃん。

 

スポーツ、例えば野球でいったら、ベテランだからレギュラーにするとか、若いから補欠にするとか、してたら試合に勝てないんだよね。それが日本国内だけの勝負なら、通用するけど、みんな同じシステムで戦っているから、海外は実力主義で、若い凄いバッティングをする打者がいたら新卒から、4番打者をするわけじゃん。だけど、日本の4番は、年齢が高いというだけで打てない打者が4番をしている。これじゃ試合にならないんだよね。

 

また、女性の社会進出というけども、女性は結婚を機に会社を辞めるからね。中途採用がない日本の社会だと、仕事できないんだよね。続けるなら結婚諦める、子供を産まない、そういう選択になっちゃうよね。

 

ということで今の日系企業は男社会になる。もう360度、どこから見ても日本の制度は時代にあってないのだよね。

 

だから変えられないなら、もうダメだね。追い抜かれて終わりですよ。優秀な若い人は海外に会社に行っちゃう。そんな感じですよね。■