漫画家の田亀源五郎さんのTwitterを見ていたら、コンプレックス商法という言葉が出てきた。知らない言葉だったので調べたら、興味深いなと思った。
「iPhoneのせいで同性愛者に」、ロシア人男性がアップルを提訴 https://t.co/NUVCwWDMLG 「男性は現在、同性の恋人と付き合っている/私の人生は悪い方向に変わってしまった。二度と正常には戻らない」いっけん珍ニュースっぽいが、これは自分の同性愛を自覚しつつも、内在化したホモフォビアで(続く
— 田亀源五郎 (@tagagen) October 4, 2019
その事実を受け入れられずに、「原因」を「外」に求めているという、とても辛い話でもある。そしてそのホモフォビアは、周囲の環境や社会から植え付けられているという構造があるから、尚更。
— 田亀源五郎 (@tagagen) October 4, 2019
私がとにかくコンプレックス商法が嫌いなのは、これと同じだからなんだよな。存在しなくていいスティグマを作り出し、それを取り入れてしまった人に「自分は変わらなければいけない」と思わせる。同性愛の「矯正治療」なんかとも地続き。
— 田亀源五郎 (@tagagen) October 4, 2019
内容としては、ロシアの同性愛者が、アップル製品のせいで同性愛者になった、とアップルを訴えた事件について、田亀さんが訴えてる人はコンプレックス商法の被害者と同じ構図という。
そもそも、コンプレックス商法とは何か? ウィキペディアによると以下である。
コンプレックス商法(コンプレックスしょうほう)とは、消費者の劣等感や危機感を煽りコンプレックスを抱かせる事により、高額な機器や美容整形手術、薬品などの購入・契約をさせる悪徳商法。身長、体型、ニキビ跡などの肌の状態、顔の造作など、頭髪、性的魅力などで世間一般の人々と比較した際に劣っている部分に関して、コンプレックスを意識させることで勧誘を行う。コンプレックスと関係するために契約者にとっては口外しづらく、潜在的な被害者が数多く存在すると考えられている。
つまり、存在しないスティグマを作り、それによって商売する方式をコンプレックス商法という。
こんな商売の仕方があるんだな、と思った。
ハゲが恥ずかしいという社会通念を作り、育毛業界が儲ける。ブスが恥ずかしいという社会通念を作り美容整形業界が儲ける。身長が低いのは劣っているというスティグマを作り、シークレットブーツ業界がシークレットブーツを売ると。
なるほどな、と思った。
そこで思ったのだけど、自分の今もっているコンプレックスは本当のコンプレックスなのか? と考えることが大事なのではないか?
デブがダメだからダイエットをする、、、、だがなぜデブがダメなのか? ブスがダメだから整形をする、そもそもなぜブスがダメなのか?
別にダメな理由なんか実は無い。
じゃあ、別に気にしなくて良い、って思えれば、いろんな人の心が救われるのでは無いか? と思った。
結局、自分を苦しめるのは、自分じゃんね。自分の思考が変われば、世界の見え方も変わると思うんだよね。
例えば身長が低いことがコンプな人がいたとして、だけど、背が低いことが別に問題ないじゃん、って思えればコンプじゃなくなるわけじゃんね。こういう思考の変更こそ大事なんじゃなかろうか? と。
どうであろうか。■