アニメ「どろろ」が、かなり面白い。地上波とAmazonで放送されていて、私はAmazonで見たのだけれど、面白い。
妖怪に身体を奪われた主人公、百鬼丸が身体を取り返していく、漫画なんだけど、
ストーリーが、考えさせられる。まあ、アニメなんだけど深いんだよね。話が。
特に5話と6話、「守り子唄の巻」の上下の回が、めっちゃ考えさせられる。海外の人も感想をYouTubeに上げたりもしていて、結構、この回は深い。
話としては、売春をして戦災孤児を食べさせている少女が出てくるんだけど、
話の方は、アニメを見てもらうとして、ネタバレだけど、最終的に少女も孤児も、皆殺しにされるんだよね。
なんで、彼女たちは殺される必要があったのか? と思うんだよね。あまりに救いがないなって思った。
後味悪いな、って思ったんだけど、それでも、だから、印象に残った。
なんでだろう? って思ったんだけど、きつい人生を少女も孤児も、前向きに生きているんだよね。絶望的な状況で、殺される、死ぬ瞬間まで、前に進もうって、前のめりに生きて、そして死んでいくんだよね。
で、絶望下においてもパニックにならない。絶望を飼いならしている。そういう人間の生きる強さ、みたいなのが、うまいこと表現できてるなって思ったんだよね。
結局、生きるって、やれるだけやる、それしかできないんだよね。その単純なことが、すぱっと描かれている。
この回はね、見てない人は、見たら良いんじゃないかな、って思う。
人が生きるって何か? っていう意味が、短いストーリーの中に凝縮されている気がする。
何が言いたいかって、ほんと良い話だった、ってことです。では。■