日本って、新卒主義だから、新卒でこけるとキャリアが作れないから大変な目にあうんだよね。
つまり、卒業する年の好不況によって、大きな差がついてしまう。まあ、運も実力の内と言ってしまえば、そこまでだけど、切ないよなって思う。
ただ今回考えたいのは、日本はアベノミクスが成功して、世間は好景気とされているけど本当にそうか? ということなんだよね。
基本的に失われた10年とか20年とかいうけど、その原因って、日本社会に雇用に流動性が無いということが本質的な原因じゃんね。新卒主義があるから、女性は仕事しにくいし、男性だってレールから外れると路頭に迷ってしまう。そういう社会だから、チャレンジが産まれず、企業に腐敗が起こり、国際的な競争力が低下し、日本そのものの経済力が落ちる。
アベノミクスでやっていることって、規制緩和っていうけど、実際は何も緩和していないし、やったのは札をすってるだけだよね。つまり、経済は回復していないはず、なんだよね。論理的に考えれば。
だって、根本的な不況の原因の「雇用の流動性」にはノータッチなわけで、そこに触れていないならば、経済なんか回復するわけないんだよね。
だから、雇用が元気だ、と言っていても、実際のところを精査してみれば、回復なんかしてないというのが本当のところだと思う。
大本営発表で好景気、好景気いうても、意味がない、と思うんだよね。太平洋戦争だって、アメリカに連戦連勝! って報道してたけど、結局、原爆2発からの玉音放送だったわけだしさ。
マスコミは言うよね。
なぜ好景気なのに、少子化なんだろう?
なぜ好景気なのに、モノが売れないんだろう?
なぜ好景気なのに、海外旅行に行く人が少ないのだろう?
なぜ好景気なのに、売春が増え、性病が増えているのだろう?
日本が好景気という前提に経つと、すべて訳がわからないんだよね。実は不景気とは言えないから、若者の意識が変わったからとか、あるいは、好景気なのに不景気という空気があるからダメとか、どんどん意味不明になっていく。
すなおに、日本は不景気です、って言った方が、まだマシだと思いますよ。
では。■