「少女不十分」という講談社から出版されている漫画を読んだ。
以下はネタバレ全開なので、それを了承の上で読んで欲しいです。
これは、児童虐待の物語である。このテーマは、いろいろな作品で扱われているけれど、その解釈の仕方が興味ぶかい。
主人公の親に虐待を受けている少女は、親の躾という名の虐待の命令を信じ実行する。
その行為の裏にあるのは、親に対する恐怖かもしれないが、実際は、子供にとって親という存在は絶対的な神のような存在に感じられ、結果、信者たる子供は、その親の教義に絶対服従するというわけだ。
カルト宗教と、その信者の関係性というわけだ。
ただ親子関係というのは、おうおうにして、このような構図を描きがちだと思う。家というのは、閉鎖的な環境で、ある意味、宗教的なのだ。
だが、しかし、だ。
どんなカルト宗教の指導者も、客観的にみれば、たいした人物じゃない。神でもない、ただの弱い人間だ。
同様に、親という存在も、実際は、ただの弱い人間にすぎない。
自分と同じ、くだらない弱い人間なのだ。
そこに気がついた時、人は支配の呪縛を、越えるのではないか? と思う。
以下抜粋
「君の人生は
とっくに滅茶苦茶だけど
まぁ、、なにも
幸せになっちゃいけいない
ほどじゃあ
ないんだよ」⬛️