財務官僚によるTV朝日の女性記者に対するセクハラが世間を賑わしている。
この事件関連の報道によると、女性記者は会社にセクハラにあっていた事を相談していたらしい。にも関わらず、テレビ朝日はこの官僚に対する取材を続行させていた。
これって、つまりセクハラされてでも、取材して、否、身体を使って仕事してこい! という組織ぐるみのパワハラなんだよね。もちろん、官僚のセクハラも許されないことだけども。
そいで、自社がセクハラに対する対応も、報道もしないってことで、記者は週刊新潮に、この情報を流した、と。
ここで、注目したいのは、なぜ、テレビ朝日は自社の媒体で、このスクープを報道しなかったのか? だ。
こんな世間の耳目を騒がせるスクープを報道すれば、視聴率もとれるわけじゃん? でも朝日は報道しなかった。系列の朝日新聞も華麗にスルー。
これってなぜか?
単純に記者クラブ制度が裏にあるからなわけじゃんね。記者クラブで官僚とTV新聞が癒着しちゃってる。だから、TV新聞は、官僚に忖度した記事しか書けない。そういう構造ができてるんだよ。
それで、でも、どうしても報道したいけど官僚に敵対してしまうスクープの場合は、雑誌にリークして書かせる、という感じになっている。
こうして考えていくと、今回のセクハラの原因は、記者クラブ制度にあると思うんだよね。
この不自然な癒着構造を作る記者クラブ制度こそが諸悪の根源で、セクハラは副産物でしかない。
もちろんセクハラした官僚はペナルティを受けるべきだと思うし、テレ朝のセクハラさせる内部構造も異常だけどさ。
根源的な問題の、記者クラブがある限り、似たような問題はずっと起こり続ける、とわたしは思いますよ。■