安倍政権が最近、発表した「働き方改革」のニュースを読んだのだけれども、
期待していた分、読んだ瞬間、絶望した。
具体的にどういう内容かというと、二点。
①長時間労働を、なるべく減らす。
②同一労働同一賃金を目指す。
①の長時間労働の是正、に関してなのだけど、労働法が現状でも一切、守られていないわけじゃんね? 一般社会では。完全に絵に描いた餅なんすよ。労働法なんか。
だって、誰もが知る大企業だって、タイムカードなんか社員に打たせて、それから働かせてるじゃん。中小企業にいたってはタイムカードなんか無いもん。
この状況。
つまり、労働法に違反したところで、罰則がないわけだし、クソみたいなもんじゃん。
今の労働法なんか。
改正しようが改正しまいが、労働法破ったら、その時点で社長は逮捕とかしないと何も変わらないよ。でも、それは、しないわけじゃん。
②の同一労働同一賃金にしても、バイトと正社員で賃金同じにするってできるわけないじゃん。日本は終身雇用制度があって正社員をクビにできないから、調整弁として、バイトや派遣社員が存在するわけで、正規と非正規の根本的な賃金格差、待遇格差の原因は、終身雇用制度にあるわけじゃんね。その根本部分にメスをいれれないなら、何も変わらないというか、変えようがないんだって。
①の長時間労働の原因だって、終身雇用があるから、人を解雇できないため、人を増やせないってのが根本原因なわけでしょ。
ようは、日本の労働環境の酷さ、、、長時間労働であったり、女性が仕事できなかったり、正規非正規の待遇格差であったり、、、の原因は、全部、突き詰めていけば、終身雇用制度に行きつくわけですよ。
欧米圏とかが、労働環境が良いっていうのは、終身雇用制度が無いから、なんだって。解雇できないっていうリスクがないから企業サイドが良い労働環境を提供できる。逆に言えば、日本企業は終身雇用制度がある限り、良い労働環境を提供できないんだって。
だから、安倍政権の働き方改革は失敗に終わる。できないんだもん。
アメリカの禁酒法みたいなもんで、できもしない法律を施行したところで、誰も守れないんだから、問題は、より地下に潜り込んで行くだけ。
だが、しかしだ。
安倍政権が終身雇用の廃止に動けないのも、また理解できるんだよね。
実際、国民の多くは、終身雇用制度は良い、って思ってるんだよ。解雇されない、それが大事って。それで、国民の多くが、ソレを望んでいるなら、安倍政権もそこにメスをいれれない。政治家は、支持率が下がったら、大変だもん。
結局のところ、日本の酷い労働環境は、国民が終身雇用を求める限り、永遠に続く。
それに、昔と違って、今の人口は若い人が少なく、高齢者が多いという逆三角形なわけで、年功序列の終身雇用だと、若い人が、給料が限りなく少なくなる、っていう圧力がかかるわけじゃんね。昔は若い人が多くて、高齢者が少ないから、年功序列が維持できたんだよ。
そう考えて行くと、日本の酷い労働環境は、今後も続くし、若者の給料は、どんどん下がるっていう構図になる。
いきつく結果は、少子化と経済の崩壊だよ。
日本は、世界で初めて、自滅により消える国になる。このままいくとね。◾️