The Catcher in the Rye

日記ブログです。気が向いたら読んでいってください。

子供を持たない夫婦、という選択がベストな解になっている日本。

最近、少子化問題についてのニュースを目にしない日は

ないという状況だ。

つまり、それほどに、この問題は、

注目されているトピックなんだと思う。

 

では、なんで、それほどに少子化になっているであろうか?

それは、端的に、「子供を産まない方が、生きやすい」

という状況が日本に出来上がっているということだ、と思う。

 

基本的に、子供が産まれるには男女が、必要なわけで、

男女に場合分けして以下に考察したい。

 

【女性編】

日本は、男尊女卑社会として悪名を世界レベルで轟かせているけれども、

その男尊女卑の根拠というのは、主に日本の男女の収入格差が大きい、という部分に集約される。

 

つまり、男性の収入に比して、女性の収入が極端に低い。ゆえに日本は男尊女卑であるという結論が帰納法的に導き出されるわけだ。

 

でも、この収入格差について精査していくと、結婚するまで、あるいは出産するまでは、男女に大きな収入格差はないことが見えてくる。

 

つまり、小中高大、と学歴を積み、就職し、と、ここまでのプロセスにおいては、

日本は男尊女卑社会では無い、のだ。極論すればだけれど。

 

だけれども、この状況は、女性が男性と結婚、あるいは結婚しなくても子供を産んだ時点で急転直下する。

 

結婚し、妊娠し、子供を持つ、というプロセスを女性が経験した時、

まず、身重の状況になるので、大学を出て入社した企業を退社する必要性がでてくる。

ここが第一のポイントで、日本は新卒一括採用、終身雇用、という雇用システムをひいているので企業サイドは中途採用を行わない、ゆえに、この時点で、女性はキャリアが中断され収入が大きく下がる。

 

次に、子育て、であるけれども、これも、また女性のキャリアを阻害する。日本企業は基本的に長時間労働で、かつ休日が少ない、そういう社会であることは、まあ、みんな周知だ。そうなってくると、一家の家計を引き受けている男性は、当然に、家事育児を引き受けられない、ゆえに、その負担を全て女性が背負う必然性がで出てくる。また女性サイドだって、出産前は企業で就業していたから、男性が長時間労働を逃れれば、待っている制裁も理解しているので、家事育児を手伝ってくれとは言えないのだ。

 

こうして、女性は結婚し子供を持つととキャリアを失ってしまう。ゆえに低賃金になっていく、これが日本の男尊女卑の構造だ。

 

じゃあ、この構造から抜け出すためには、どうすれば良いか?

 

答えは、結婚しても子供を持たない、あるいは初めから結婚しない、という事になる。

 

結婚しない、あるいは結婚しても子供を持たなければ、キャリアの断然は起きず、日本の男尊女卑構造から逃れられるというわけだ。

 

かなり、大雑把な分析だけれども、簡単に言えばこれが、日本女性が結婚しない、子供をもたくなった理由だ。

 

次に男性編。

 

【男性編】

男性の場合、状況はシンプルだ。日本の労働システムだと、結婚し子供を産んだ女性が働けないことは上記で分析したけれども、そうであると、結婚し家庭をもった場合の経済負担はすべて男性サイドにいくということになる。

 

子供を持つ前、あるいは結婚する前は、カップルで、女性と男性の二人分の収入があったわけだけれど、子供を持ちお金がかかる段階になって、女性の収入が失われるので、収入が一人分になる。

 

つまり、大きく家計の収入が減り、なおかつ子供もできる、ということになる。

 

ゆえに、日本男性は、結婚し子供を持つと、経済的責任が大きくなる。だから二の足を踏むというわけだ。昨今の先の見えない労働状況も、それを加速させている。

 

この事は、統計的裏付けもあって、収入が少ない男性ほど結婚していない、という露骨なデータがでている。このデータが示唆しているのは、これは別に収入の少ない男性がモテないという事はないという意味ではなく、現実問題、男性の収入が少ないと日本は家庭を維持できない、という事を示唆しているというわけだ。

 

以上が、日本で少子化が起きている、あるいは、日本の男尊女卑の構造だ。

 

それで、これを解決するには、結局、終身雇用を廃止して、欧米型の中途採用中心の世の中に変えるしか無い訳だけれども、はっきりいって今の自民党政権にも与党にも、そんなことができる力がないわけで、まあ、これからも、どんどん少子化が加速してく、という事なんだと思う。

 

はあ、ため息しかでんわな。。。。▪️