以前、YouTubeを見ていたら、外国人男性が、
日本にはキャバクラというものがあって、
ただ女性と会話をするためにだけに
男性が高いお金を払っていて不思議だ、と言っていた。
確かに、実際にセックスができるわけでもない
風俗に高額の料金を払うのは外国人から見たら、不思議に感じるであろう、
と思ったし、日本人でも、そんなことになぜ、男が大金を払うのか? と思う人も
おろう、と思う。
そこで、なぜ日本にキャバクラが存在するのか?
なぜ、日本男性は女性と話すためだけに多額のお金を費やすのかを
今回は考えたい。
私が思うに、
その原因は、日本の結婚や恋愛が非常に重い、という事だ。
日本は終身雇用制度という労働システムで動いていて、
このシステムだと妊娠や出産のある女性は、その時点で会社を事実上
解雇される。
そして、終身雇用制度の特徴として、中途採用がない。
公務員試験ですら、30歳までしかうけられない。
そのため、妊娠出産があり中途採用になる女性は日本では働けないという結果になる。
実際、共働きが増加したとはいえ、女性がしている仕事はコンビニやファミレス等の
アルバイトにすぎない。正社員でのフルタイムの働き口は一度レールから外れると後戻りができないのだ。
そうなってくると、
日本で結婚をすると、女性が仕事をできなくなるため、
夫である男性の稼ぎに全てが、かかってくる。旦那の稼ぎが、嫁、子供の命綱になるのだ。
だって嫁さんは結婚によって稼げなくなるわけで。
そういうことで、日本の結婚は非常に重い。
システム的に嫁の運命は旦那にたくされ、旦那は嫁を絶対的に食わしていかなければならない。
この「重さ」は結婚どころか、恋愛にも波及していく。恋愛は結婚につながるもので、
仕事のできない女性にとって、食っていくための生命維持装置を見つけるに等しい行為で、文字通り命がけなのだ。欧米圏の女性が普通に稼げる社会の恋愛とは全く次元が異なる意味性を日本の恋愛は帯びている。
また、日本男性も、その「重さ」を理解しているので、当然、恋愛には二の足、三の足を踏む。俺は彼女の人生に対して責任を持てるのか? と考えるわけだ。だから、経済力のない男性は、そもそも恋愛すらしようとしない「草食系」になる。
そんなわけで、日本の「重い」恋愛の捌け口が必要になってくる。それこそがキャバクラなのだ。ライトな恋愛を楽しめない日本では、金を介在させることによって、疑似恋愛を軽く楽しめる場としてキャバクラが存在してるわけだ。女性用には、ホストクラブがあるし。
既婚者も、多くキャバクラやホストクラブに足を運んでいるけど、これも日本の「重い」結婚の捌け口なわけだ。女性が働けない国で離婚するということは、事実上の嫁に対する死刑宣告なわけで、そうそう不倫をして家庭を壊すなんてできない。欧米圏の女性が働ける社会での不倫とは、全く恋愛や結婚の意味性が違う。
ようは、つまり、日本は女性が終身雇用制度のため、働けないことによって、結果、恋愛や結婚が非常に重いものになり、簡単にできるものじゃないので、結果的に、キャバクラやホストクラブ、また、いろんな風俗産業が盛んになっている。
これが、ただ異性と話すためだけに日本人が金を払う理由だ。ほんと、ただ異性と会話するためだけに大金を払うなんて、なんだか悲しい話ではないか? いいかげん、終身雇用を廃止して、女性を働けるようにし、男女とも軽い気持ちで恋愛をできるように日本も変えていくべきなのだ。
だって異性と話すのに料金を払う社会なんて、なんだか悲しいではないか?■