日本社会は保守的で
変化できない、とよく言われる。
やれ、いまだファックスを使ってるとか
やれ、いまだにエクセルを使わず集計してるとかね。
その理由として、日本人が保守的だからとか冒険心がないとかいう分析がされてる。
トンデモな所だと日本人は農耕民族で欧米みたいな狩猟民族のDNAが無い、だから変化を嫌うなんていうのもある。
でもフランスなんかバリバリの農業国家だし、もう、ここまでくると意味不明すぎる。
こういう根拠もない精神論で日本人が変化を嫌う理由は説明できない。
そもそも、日本は明治維新で大きな変化をし欧米化をしたし今の若者カルチャーをみてると漫画やファッションなんか世界でも類をみないほど多種多様だ。
特に女性が読む漫画や小説のBLという同性愛者の男性同士が激しいSEXや恋愛をするジャンルなんか、世界広しといえども日本でしか見れない特異な現象だろうし、同性愛を扱うストーリーでは世界の最先端をいっている。
つまり日本人の精神性は変化を嫌うどころか、むしろ変化を好む、多様性を楽しむ性質があると言える面すらもあるのだ。
しかし、現実問題、
日本は、有りとあらゆるケースで変化がおきず保守化している。
男尊女卑であったり、同性愛差別であったり、電通の自殺でも話題になったが異常な長時間労働の企業カルチャーであったりと、それこそ枚挙に暇がない。
じゃあ、この原因は何なのか?
これは終身雇用制度が原因なのだ。
終身雇用だと一度入った会社に基本的に生涯いて転職もできない。
そうなると会社で目立った行動を取れないから、まず目立つ行動ができない、みんなと一緒がいいってなる。
あのキモい新卒就活の黒いスーツの群れをみれば、だいたい分かるじゃん。
そして転職もできない、会社も変われないので、何かしらに大きな技術革新があったら古い産業は消えてしまうわけで、そうなると会社員は会社が無くなり再就職もできないという状況になる。
そう考えれば社会全体に是が非でも変化をしない、したくない、というバイアスがかかる。変化したら失業して再就職もできないんじゃホームレスになるしかないわけだから。
つまり日本が変化できない理由は
終身雇用制度があるため、なのだ。
変化を好む欧米は転職社会でバンバン仕事を変えるられるから、社会の変化に柔軟に対応できるわけだ。
結局、民族性や精神論なんか関係ない。
ただ終身雇用という制度の会社を変えられない、転職できない、という性質のために、日本は変化できないのだ。
根拠も無い、くだらない精神論で、日本が変化できない理由を説明してるうちは日本は世界の潮流の変化に対応できず、ますます没落していくだけだ。◼️