日刊ゲンダイのニュースサイトを見ていたら賃貸関連のニュースがあって、
非常に興味深かった。一部抜粋して紹介したい。
人口減少で空き家が増え続けていることもあり、「死ぬまで賃貸で十分だ」と考える人は少なくない。だが、空き家はあっても高齢者が借りるのは簡単ではない。そんな住居問題に直面する高齢者たちの声を聞いた。
東京都在住の矢木美恵さん(68)は独り身の年金暮らし。将来のことを考えて、知り合いの住む北海道なら家賃も安いし、生活も楽だと移住を決めた。「不動産屋に行くと、70歳近い女性に貸せるアパートはないとハッキリ言われました。物件紹介前から終始見下された感じで。北海道と沖縄はもともと夜逃げが多く、よそ者に貸さないという風土もあったそうですが……。結局、友人の姪御さんが“伯母と住む”という形にしてくれてなんとか契約しました」
都心でも状況は変わらない。妻と息子に先立たれた世田谷区の森勝夫さん(76)は、60歳から4回も引っ越しを余儀なくされている。
つまり、日本の賃貸オーナーは、高齢者が家を借りにくると、
高齢を理由に家を貸してくれ無いという記事なわけだ。
オーナーサイドからすれば、高齢者は収入が少なそうだし、突然亡くなったり
でもしたら面倒だしと、単身の老人だと、家を貸してくれ無いわけだ。
この手の話は、実際よく聞く。
高齢者だけではなく、外国人であったり、自由業の人であったっり、
障がい者であったり、とにかく、日本の賃貸オーナーは彼ら彼女らの想定している普通から外れた人間には、家を貸したく無いわけだ。
日本人らしい究極の事なかれ主義ですわ。
で、その上で、日本の賃貸物件には敷金礼金みたいな不明瞭な料金システムが
あって、意味がよくわからないし、
さらに家を借りるのに保証人を要求してくる。
なんなんだ、この貸し手がマリーアントワネットよろしく
「貸してあげても良くってよーーーー、おほほほほほほほ」と高飛車に笑い見下しているシステムは。
有り得無いね。有り得無い。どうかしてるよ、日本の賃貸システムは。
でさ、何が腹立たしいって、
賃貸オーナーの書いたブログやら、書籍あたりを読む限り、
「最近は、少子化で人口が減少して人がこないんですよね。
空家リスクって言うんですか? とにかく大変ですよ」
なーーーーんて書いておるのだ。
噴飯ものである。
さんざん、年寄りはダメ、自営業はダメ、自由業はダメ、
敷金礼金で謎の金をとり、あまつさえ保証人まで用意してこい。
そんな成層圏まで届くような、ハードルを用意しといて、
少子化だから、人がこない? どの口が言っているのだ。
再近年、単身者の増加や、自然災害である地震や暴風雨、ライフスタイルのチェンジ、
外国人の増加やらで、賃貸物件に対するニーズは右肩上がりで上昇中なのだ。
しかし、ニーズがあるにも関わらず、賃貸オーナー様の古臭い差別的な、
借主の選別によって勝手に自滅してるわけだ。
そりゃ、人こないよ。自分で追い払ってるんだもん。
だから、今の日本で、借り手がつかないっていうのは、賃貸オーナーの自業自得だね。
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