
新潮社から出ている「スマホ脳」という新書を読んだ。
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この新書の筆者である精神科医が言うには、SNSをしすぎると人間は鬱病になりやすいという。
この場合のSNSというのは主にTwitter、Instagram、Facebook、あたりのサービスを指す。つまりインターネットを通して不特定多数と接触するタイプのサービス。
その根拠として、いろいろ書いてあるのだけど、まずSNSアプリが意図的に人間の負の感情を刺激し、それゆえに熱中しすぎてしまう、と筆者は言う。
この本の表現を借りるとSNSは「人間の脳をハックする」。
細かい部分は本を読んでもらうとして、端的に言うと、人間の感情に刺さるような仕組みをアプリ内、SNS内に実装されることによってアルコール中毒や麻薬中毒に類似した中毒性をSNS自体が持ち脳に負の影響与え鬱病的な精神状態を誘発するというのだ。
これは、確かにあるなと思うんだよね。
SNSは、人の精神をおかしくする要素が現実にあると思う。
かといって筆者はSNSをするな、とは言わない。「やりすぎるな」と言う。中毒になるのではなく、適度に付き合えば良い。
お酒と同じで、酒は飲んでも飲まれるな、という感じである。
そのための手段として筆者が言うにはSNSアプリをスマホからアンイストールして頻繁に接触できないようにすると良いと言う。
SNSをするときはPCでする。そうすると中毒にならなくていいという。
また運動もネット中毒から鬱病になるのを防ぐ作用があって良いという。
ネットの負のストレスから現代人は逃れられない、生活に密着しているから、そこに対抗するには運動を日常に取り入れることによってネットの負の影響をデトックス(解毒)できるという。
インターネットは便利なものだけど、付き合い方を上手くコントロールできないと、鬱病や精神病を誘発する危険があるということで、あまりネットをやりすぎることは良くないと言うことです。
現代にはなくてならないインターネット、それと上手く付き合いたいものです。■