The Catcher in the Rye

日記です。毎週、日曜日更新の予定です。無断転載、無断引用、オーケーです。

非正規雇用の増加が意味すること

近年、人手不足で人員が足りない、と日本企業が嘆いている

というニュースをしばしば見る。

 

しかし、だ。

 

確かに、大学や高校の新卒、あるいは10代、20代の人材

は奪い合いの様相を呈しているけれど、

35歳を超えた、非正規労働者が正社員に中途採用でなれました!

とか

主婦をしばらくやっていたけれども、復帰して、正社員になりたい

45歳が正社員に採用されました!

なーーーーんていう話は聞かない。

 

つまり、今、人材が足りない、というのは

若い人材、もっと言ってしまうと、新卒の人数が少ない、と

いうにすぎない。

 

事実、就職氷河期世代やら、主婦から復帰したい人たちには仕事がない。

つまり、正社員での人材は、募集もされていない。

 

じゃあ、どういう募集が多いのか? と、これを見て行くと、

非正規労働者の募集が多いわけで、

企業は非正規労働者を欲しているのだ。

 

最近、アルバイトやパートの時給が上がってるとけれど、

賃金の上昇圧力がかかっているということは、換言すれば、

それだけ、人手が足りない、ということ。

 

逆に、正社員の給料が上がっているなんて話は聞いたことない。

公務員は例外的だけれど、あれは国策として上げてるわけで、民間企業の給料は

横ばい、下手すれば低下している感すらある。

 

こうした事実をみていくと、

日本企業が欲しい人材というのは、非正規労働者、ということがわかる。

 

じゃあ、なんで日本企業は、これほどまでに派遣労働者やアルバイト従業員を

必要としているのか? ということだ。

 

簡単に言ってしまうと、非正規労働者は簡単に首が切れるから、

という部分に、全てが集約されてくる。

 

企業サイドとしては、

日本は正社員を採用すると、いかなる理由があっても解雇できない、

定年まで面倒みないといけない、という法制度があるため、

この不況の昨今、リスクが高すぎて、正社員を取れないんだよね。

 

だから、容易に首の切れる非正規人材を企業は欲する。

 

しかし、正社員と非正規労働者には、社会保険や給与の面で大きな待遇の開きがあるため、みんな正社員になりたがる。

 

そのために、大きな格差ができてしまう。

 

じゃあ、どうすれば良いか? って言ったら、

結局、正社員を欧米のように解雇できるようにして、

正社員と非正規労働者の間の壁を、とっぱらわないと、いつまでたっても

非正規、正規の格差が大きくて、

経済が回復して行かないってことになっちゃう。

 

いくら、終身雇用が良い、って言っても、

今の時代、現実には、そんなことはできない。

 

だったら、現実を見つめて、企業が欲する「解雇可能な正社員」を

作り出す必要があるって思うのだ。

 

国がいくら矯正したって、

必要のないものなど、誰も持とうとしないのだ。■