The Catcher in the Rye

日記です。毎週、日曜日更新の予定です。無断転載、無断引用、オーケーです。

電子マネーは素晴らしいのか?

IT系の著名人が、しばしば日本でクレジットカードが欧米圏に比して使えない事に憤慨している。ツイッターやブログでさ。

 

確かにクレカや電子マネーは便利だけど、キャッシュ(現金)が、ダメだとは私は思わない。

 

電子マネーが素晴らしいって礼賛するのは良いけど、やはり、何かしらの有用性がキャッシュにあるから現金社会が残っているのだ。

 

まず、クレカや電子マネーはお金を使った感覚が薄い。それなりに裕福な人はいいけど、ギリギリで生活している人にすれば、それは非常にマズイ。使いすぎてカード破産する人がいるけど、やはり消費しているという感覚が薄くる傾向が電子マネーにはある。

 

次に欧米では、どこでもクレカが使える論があるけど、これは嘘800だ。確かに、ある程度の地位のある方が行く、そこそこ良い環境のレストランやショッピングモール、ホテルでは欧米ではクレカが日本より使える場所は多い。

 

でも庶民や貧困層がいく欧州の飲食店や朝市(欧州では朝、よく市がたっていて野菜や果物を買える)ではキャッシュ(現金)社会だ。

 

日本でいえばダイエーみたいな位置の庶民世界では依然として世界のどこも現金社会と言っていい。

 

だいたいクレジットカードを持てるだけで、それなりの地位がある人間ってわけで、世の中は大多数の敗者で形成されていて、商売は、大多数の敗者を相手に小銭を稼いで成り立っているのだ。敗者のいない世界を想定して電子マネー電子マネー言うても机上の空論でしかない。

 

次にホームレスの問題。ホームレスは小銭を拾ったり恵んでもらって生計を立てている。お金が電子化されたら彼ら彼女らはどうやって生計を立てるのか?

 

ホームレスなんか知ったこっちゃ無い。そういう意見もあろうけど、敗者を追い詰めた先にあるのは社会の崩壊と戦争だよ。今の社会を持続したいなら敗者へのケアは必要不可欠になってくる。

 

欧米の現在の右傾化だって、経済的弱者を経済的強者が、努力不足と一蹴した結果なわけで、英国のテリーザ・メイ政権や米のトランプ政権の誕生は現在の社会秩序を崩壊させたいという庶民の欲求、不満の表出だろう。これ以上、弱者無視を欧米圏が継続するなら、もう欧米社会は崩壊し、内戦や世界戦争にいく、今は、その瀬戸際って感じ。

 

だから、電子マネーやクレカが素晴らしいといっても、それは、ある一定の階級の人間に素晴らしいってだけでしかない。

 

社会には現金を必要としている人が実際に多くいるのだ。

 

スコット・フィッツジェラルドの小説「グレート・ギャッツビー」の冒頭にこんなセリフが出てくる。

 「誰かを批判したくなった時は、世界中の誰ひとりとして持っていない素晴らしいものをお前は持っていることを思い出しなさいと、父は私に教えてくれた」と。⬛️