The Catcher in the Rye

日記です。毎週、日曜日更新の予定です。無断転載、無断引用、オーケーです。

ブレグジットはエリート層の知的敗北

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ここ最近、メディアはブレグジット(英国のEU離脱問題)

の話題で持ちきりだ。

遠い異国の地のニュースが、はるかかなたの極東の地で話題になるわけで、

改めて、イギリスやEUが、世界に強い影響を与えてるって思った。

 

そいで、

メディア等の日本のブレグジットの分析を見ていると、

「イギリス人はアホだなぁ。

EUから脱退したら、自由に商売や移動ができなくなって、

貧乏になっちゃうじゃん」

 

とか

 

「EU脱退に主に投票したワーキングクラス(単純労働の低所得層)は、

イギリス全体が貧乏になったら、余計に貧乏になるだけなのにアホだな」

 

とか、まあ、そんな感じで、ブレグジットは失敗で愚かな決断

というものが多かった。

 

確かに、メディアの批評通り愚かな決断という面と言われれば、

実際その通りだろう。

 

だが、しかしだ。

 

こういう分析って所詮、エリート階層の意見でしかないと思うのだ。

ワーキングクラスは、実際の生活で、EU移民のため所得を減らしているし、

治安の悪化の煽りを受けている。

 

加えて、彼らだってEUから出れば、

経済的に苦しくなるのは理解してお

るだろう。でも、このまま、

エリートのしたいように、したならば自分たちの生活は苦しくなっていくばっか、

だから、彼らは、その声を上に届けるという意味で、

ブレグジットに投票したのだと思う。

 

ワーキングクラス、つまりゴミ収集、掃除、タクシーの運転手、幼稚園の先生、

工場作業員、介護士、クリーニング屋、マクドナルドの店員。

低賃金で、カッコ悪く、誰も、やりたくてやっていない、そのな仕事。

 

でも、実際のところ、クールなオフィスでプログラミングして

Amazonを作ったエリート層だって、貧乏な宅配人がいないことには

仕事が成り立たない。

彼らが着ている立派な服や時計だって、工場で働くワーキングクラスが

頑張ってないなら、存在すらしていない。

 

結局、国や社会は、エリート層が回しているようにみえて、

つまらなくて、くだらなくて、汚くて、給料が安くて、アホでもできる、

そんな仕事をしている人間が多くいて、

彼らの頑張りがコツコツと積み重なってできているという側面もあるのだ。

 

そのワーキングクラスをエリート層が、

軽視しすぎた結果が

EU離脱の根本にあると思う。

 

エリート層は慢心していたのだ。

彼らの仕事や生活なんか、どうでもいいものだ、と。⬛︎