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The Catcher in the Rye

日記です。毎週、日曜日更新の予定です。無断転載、無断引用、オーケーです。

「消滅世界」の感想

社会 小説

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「消滅世界」という小説を、みなさん知っているだろうか?

消滅世界

消滅世界

 

 私は、この作品を雑誌の書評欄で紹介されているのを読んで購入した。

その設定が興味を惹くものだったからだ。

 

どういう内容かというと、SFもので、架空の日本を舞台としている。その世界においてSEXは完全にタブー、禁止行為になっている。

じゃあ、どのように、人間は繁殖していくのか? と。

それは人工授精で、おこなわれる。

夫婦から提供された精子卵子により、人工的に子供は誕生し、恋愛感情や性欲を排除した繁殖システムが構築されている。

しかし、主人公のサク(女性)は、そのシステムに違和感を覚え、その原因を探すというようなストーリーだ。

 

細かい内容や、中身が気になったら読んでいただきたい。面白い小説だから。

でも、今回のコラムは、その中身が良かった、良く無かったという話ではない。

 

この物語を読んでいて、私が、思ったのは、セックス以前に、もし、人間に性が無かったら、社会はどうなるのだろうか? という事だった。

 

生物界に目を向けると、雌雄が分かれていない生物も結構いるし、

人間の男女の恋愛や結婚って、制度化された近代において、あまりに考える事が多くて、複雑で、時々、疲れ果てて、そんなことを私は思ってしまうのだ。

 

知性がない犬や猫みたいに本能のみで、セックスするわけにも人間はいかないし、

性がないなら、男女平等やらLGBTやら、複雑な問題も起きないわで。

いちいち考えなくていいわけで。

 

もし人間が雌雄同型の生命なら、どういう社会になってるんだろうかと。

女性特有の、美や若さを追い求める競争は無くなるのだろうか?

男性特有の、地位や権力を追い求める競争は消え去るのだろうか?

それは、競争の無い平和な世界になるのだろうか? と考えてしまうのだ。

 

恋愛って、なんだかんだいって、シビアな競争で、ドラマや漫画みたいな平和なもんじゃない。優秀なオスを、優秀なメスを、ゲットするための戦いという側面が大きい。

自然界に目を向けると、野生動物なんかオスは殺し合いをして、メスを手にいれるわけだ。人間だって似たようのもので、大変なもんなんだよ。

 

近年、草食系やら少子化やら非婚化の問題が叫ばれて久しいけど、昔から恋愛っていうのは大変な作業だったわけで、そういう厳しいステージである恋愛市場から一抜けたって、でていく人間が増えているんじゃないかって思う。

大変だもん。本当に。

 

もし、世界に性がなく、全員、同性愛者みたいな世界になれば、

世界は少し、平和になるのだろうか。

しかし、それはそれで、やっぱ、綺麗な個体や権力をもってる個体が、人気で争いが絶えなさそうだ。

 

結局、知性をもった我々は、その知性ゆえの地獄を生き抜くしかないわけか。

とほほほ、、、。◾️